蹴りをゆっくりトレーニング
道場でも初級クラスなどで「回し蹴りトレーニング」
によく使っておりましたが、
オンライン稽古が始まってから頻繁に取り入れているのが、
「ゆっくり行う蹴りのトレーニング」です。
ここでその「意味」と「効果」について
説明したいと思います。
【意味】
① 動作をゆっくり行い、カラダの使い方を認識する。
② 正しい蹴りのフォームを作る。
③ 蹴りに必要な柔軟性をつける。
④ 蹴りに必要な筋力をつける。
⑤ 同じ姿勢を維持することでコアトレーニング。
【ひとつづつ説明します】
①動作をゆっくり行い、カラダの使い方を認識する。
早く動作してしまうと自分の体がどのように動いているか
認識できず、感覚だけが頼りになってしまい、
上達ができなくなる場合もあります。
認識できるまでは、ゆっくり動いて動作を理解していくことが
重要です。
理解できれば、自分で間違ているところを直せますので、
スピードをつけて反復しても大丈夫です。
カラダをどのような順番で使っていくのかを理解するつもりでやりましょう。
②正しい蹴りのフォームを作る。
ゴルフや野球などでもスイングを初めはゆっくり行い、
そこから素振りに移行すると思います。
空手の動作もフォームが重要になりますので、
反復に移る前に正しいフォームを学びます。
空手は「型」の試合がありますが、
「型」に出場する選手はこのようなフォームの練習に時間を取ります。
「型」の選手が上手なのはこの練習をしっかりやるからです。
これはゆくゆく「組手」の強さに影響します。
極真会館創始者「大山 倍達」総裁曰く、
「基本ができないうちに応用ばかりやる者は
最初は基本しかやっていない者よりどんどん組手が強くなる。
しかし
いつか壁にあたり、成長は止まってしまう。
そして
基本をしっかりやった者が強くなってきたら
いずれ簡単に追い抜かされ、
抜かされたら最後、二度と追いつくことはできなくなる。」
が総裁の教えです。
③蹴りに必要な柔軟性をつける。
ゆっくり蹴りを行う際に、きつく感じるところは
その蹴りに必要な柔軟性が不足しているところです。
根気強く行い、体の柔軟性を向上させて蹴りを上達させましょう。
場合によっては「柔軟」をするよりも効果的です。
④蹴りに必要な筋力をつける。
柔軟性同様、その蹴りに必要な筋力が欠けているところが
きつく感じます。
正しい動作をゆっくりやる事で、
その技に必要な筋力が向上していきます。
⑤同じ姿勢を維持することで体幹トレーニング
ピラティスなど体幹を鍛えるトレーニングがありますが、
このゆっくりフォームをつくるトレーニングは
正しいフォームをつくりながら体幹も鍛えられる
一石二鳥のトレーニングです。
カラダに無理がない正しい姿勢ですので、
体幹を正しく鍛えることができます。
カラダの中の方の筋肉「インナーマッスル」を
鍛えますので、効果は高いです。
また、なにも掴まらないでやるとより効果が上がり、
バランス力も向上します。
ドタバタしませんので、
自宅でやるトレーニングに最適かつ、
筋力を向上してくれますので、
免疫力向上につながり
「コロナ」予防にも効果があり、
そして「技」が上達し、
「護身」にもなる。
という、
お子さんがやっている横で、
「お父さん」「お母さん」にも一緒にやってほしい、
できれば「おじいちゃん」「おばあちゃん」にこそ、
やってほしいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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